わいせつ防止へ自己分析チェックシート 全教職員対象 長崎県教委が導入へ

わいせつ防止へ自己分析チェックシート 全教職員対象 長崎県教委が導入へ
西日本新聞 2019/2/1(金) 12:00配信

 長崎県教育委員会は31日、教職員によるわいせつ行為がなくならない現状を受け、自らの性的嗜好(しこう)を客観的に確認できる「自己分析チェックシート」を新年度から導入すると発表した。非正規職員を含む全教職員の約1万4千人を対象とし、わいせつ行為の発生を防ぐ。

 シートは「小児性愛の傾向があるかどうか」「セクハラ・パワハラを起こしやすいか」−を計る2種類。性別によって、シートの内容が異なる。

 「生徒に関する性的な想像や考え方を持っていても、生徒を傷つけていないからそんなに悪いことではない」などの設問があり、回答は「そう思う」「思わない」などから選択する。

 回答者自身が採点するため第三者には分からず、県教委も把握できないようになっている。結果にかかわらず、性障害専門医療センター(東京)に相談できるという。

 新年度の4月から取り組めるよう、近く市町教育委員会を通じて各学校にシートを送付。シートを作成した、精神科医で同センターの福井裕輝代表理事は「各教職員が自らの傾向に気づくことで、わいせつ事案ゼロにつなげていきたい」と語った。県教委によると、昨年度と本年度中に教職員によるわいせつ行為やセクハラが計6件発生している。

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